Fuck me,my love


 眼下で規則正しい寝息を立てて眠っている真田ユキ、それから自称宇宙人のハルを見て宇佐美夏樹はこう思うわけだ。

 あぁ。今すぐ犯したいなぁ。付き合ってないけど、と。

「そうだぜ、ユキ。俺いつもお前のこと犯したいって思ってる。今ももちろん思ってる。ハルがいるからなんてそんなの関係ないよな、朝も昼も夜も、次の日もその次の日も来月も再来月も今日も昨日も一昨日も思ってる。犯したい。すげー犯したい。今だってそのかけらだけ開いた口こじあけて、あぁもちろん俺のちんこで。それで眉よせるお前見ながら口淫したい。俺は膝立ちで、お前はこのまま仰向けで、隣にハルいるから動けなくて、むせかえるような匂いにも気付かないまま、口の端からよだれ出て、俺はそれ見ながら余計興奮して揺らして、何にも知らないお前の歯が少しあたって息つめて。柔らかくてあったかい舌が、意思がないお前の舌が俺のちんこ受け止めて、その肉に擦りつけて、でも刺激足りなくて、もっと深くまで差しこんで喉の奥まで入れて、壁に擦りつけたところでお前がうっすら目開けて、最初は事態が飲みこめなくてでも苦しくて、俺の顔見て一瞬安心したような表情見せてそのすぐあとに自分に何起こってるのかを把握して、飛び起きて俺をなじろうとしたときに俺が可哀想に、お前の隣のハルを見て、それでお前は横目でそれを確認し、今騒いだらどうなるかに気付くんだ。できるだけ身体を動かさないように首を小刻みに振って拒絶の態度を示しても、俺はただ気持ち良いだけでお前の話なんかまったく聞かないんだ。それでそんなことよりその刺激で俺はあぁ、すっげーっ気持ちよくなって、出したくなって、もはや恐怖の色しか浮かべなくなったお前の目覗きこんで、あっは、すげー俺笑ってるな、最奥まで突っ込んで床に押し付けて、イくんだ。よだれに混ざって俺の精液垂れて、もったいないなぁって思って俺、ユキの口抑えるんだ。全部飲めよ?もしくは寝ているお前の背中まくって、そこに擦りつけるのも良い。肩甲骨だっけ、羽生えんの。ユキだったら生えてるかもなぁ、まぁ俺がぶっかけるんだけど。な、羽についたらぬぐうのすごい大変そうじゃね?髪にからまっちゃうのも良いよなぁ。その赤い髪に、俺の汚いの浴びせられて、ぬぐってもぬぐってもこびりついてんの。良いよなぁ。あとはさ?背骨の溝に押し付けて中間より少し上部分に擦りつけて、そしたらすぐ勃起する。てかもうしてる。段々先走りも出てきて、ユキの背中が湿ってきて、くすぐったいのか少し身をよじるんだけどお前気付かなくて、調子のって脇腹にも進出して、低く笑いながら横向かせて、乳首のあたりまで見えるようにしたら、俺そこにも擦りつけると思う。首とか、顎の下らへんとかも。あぁどうしよ、止まんね。本当どうしよう。なぁユキどうしたら良いと思う?だよなー俺悪くないよなーユキが悪いんだろ、普通気付くって。だって俺いつもお前のこと犯したいなぁ犯したいなぁ、って、見てるから。そろそろ結構仲良くなったし、犯させろよ。本当は先にとっかかりついた紐とか突っ込んで、それ引っ張ってがくがくするお前も見たいんだ、それ我慢してるんだから。だってそんな、無機質なものでやるのは可哀想だろ?紐ひっぱって部屋ん中散歩とかしてみたいけど、俺の部屋広くないからすぐ飽きちゃうよな。中まですっかり注いで、栓をして無理やり立たせたらどうなるんだろう。俺ほら、普通だからさ。マニアックなのとかよくわかんないんだよ、恥ずかしいな。だから全部試してみたい。全部試して、一番お前が気にいったのやろ?ははっ、どんどん出てくるなぁ、ユキ。俺本当、お前としてみたいことどんどん出てくる、うっわ何これ怖いな。普通の体位とかだったらどんな風なの?もう何回も犯したけどさ、自分の声にびっくりすんのか?それともかたくなに聞かせないつもり?あーなんかこっちっぽいよなぁ、俺多分全部脱がせてやる余裕ないから、下とか中途半端なんだろうなぁ、あ、でも朝までそれでさ、腰立たないお前が俺から逃げようとして、頑張ってこっそり抜け出して、それで足に絡まった自分のズボンにひっかかって転んで、腰あれだからすげー響いて、それで泣きそうになるのもすごい良いと思うな、俺。そしたらベッドから見ててやるな、ユキがぼろぼろしながら嗚咽もらして、俺が起きてないかおそるおそる振り返って、それで俺と目が合って、何も言えなくなる姿。全部最初から最後までずっと見ててやるから。とりあえずだから犯して良い?なぁ、お前あと3分して起きなかったら犯すよ、ユキ。って言っていつも起きるんだよなぁ、お前さ、もしかしてさ、本当はこれ全部」


「ん、あ、俺寝ちゃってた、夏樹。」

「あぁ、疲れてたのかもなーユキ。おはよう。」