ボクは自分の体が特別優れているものだとは思っていないし、ましてやおしりに愛情を向けたことなんてない。浴槽からあがるときに小さな鏡に映るところを毎回少しだけ見るだけだ。ボクはボクのおしりから背中にかけてのラインを注視したこともないしおしりの割れ目に好奇心をそそられたこともない。あ、うそ。それはあるかも、ちょっと。ちょっとだけ。でもそうだとしてもこの光景は異常だと思うんだ。ボクは机に半身を乗り出して、おしりを丸見えにさせている。そしてそのおしりを先ほどから丹念に拭いているのが戦士だ。もう一度言おうか?この光景はどう考えたって異常だと思うわけだ。 お風呂から上がって何故か部屋着として用意されていたボーダーの服を着て、パンツを履こうとしたその手を止められた。なぁにと下から伺った戦士の目はいつもと変わらないように見えたのに、口から出たのは病気にでもかかってしまったんじゃないかと疑うような発言だった。履かないで、とまるでお願いするように言うものだからボクは一層混乱してしまって、入れていた二本の足を素直に外す。ぺしょっと軽い音がしてパンツが床に落ちて、ボクは少し震える。 そのまま戦士に手を引かれて、大きくもないテーブルに上半身を貼り付ける。テーブルはボクには少し高くて、足先は背伸びをしている。心もとない。そよそよと窓から入ってきた風がボクのおしりを撫でていく。ボクは赤ん坊にでもなった気分で頬をテーブルに押し付ける。ひんやりじわじわと冷たさが伝わってくる。 布越しに乳首が擦れて気持ちが良かった。 戦士は何も言わないでボクのおしりを触って、手のひらを押し当てて、手の甲でもさすって、それでおもむろにウェットティッシュを取り出した。さらさらともつるつるとも言えない感覚がボクの肌を通り抜けて、ボクは小さく呻く。腰との境目を一滑りしたウェットティッシュは少し強い力で臀部を押し、ひとつの隙間も残さないようにボクの肌を拭いていく。ひだりのおしりを丹念に。みぎのおしりは行儀よく待っているのに、ボクはじれったくって仕方がない。おしりの割れ目はわざと残しているのか、指二本分だけ手付かずだ。ボクはそれに安心して、そしてそれ故にひどく不満である。ウェットティッシュを持っていない方の戦士の手がみぎのおしりに這ってきて、彼の人差し指が割れ目をづづっとなぞった。 「き、たない。」 「さっき風呂に入ったでしょう。」 それなら拭かなくったっていいじゃないか。ボクはそう言う代わりに乳首をテーブルに擦り付ける。切ない熱が喉のあたりにたまった。ボクが垂らしてしまったよだれが机の上で振動している。それを見て戦士がそっちの方が汚いじゃないですかと言う。ボクは本当にその通りだと思って、ぴちゃぴちゃとよだれを舐める。 ひだりのおしりはあと少し。戦士は最後にウェットティッシュ縦を半分に折りたたんで太ももとの境を一拭きする。それから体をかがめてボクの内ももにキスをした。いたい、と言うと彼は低く笑ってキスをした部分を愛おしそうに指で触る。ボクはおちんちんに変な熱さを感じてしまう。やめてよと弱々しく訴える。やめてよ、そんなのいいから、みぎのおしりがまだなの。 戦士の指がおしりに食い込んで、そのまま強い力で後ろに押される。テーブルに寝そべっていた上半身はそのままに、腰だけ後ろに追いやられる。ボクは体勢を戻そうともがくけれど叶わず、そのまま戦士はボクの小さなおちんちんを咥えてしまう。ウェットティッシュ独特のざらざらが残っているひだりのおしりはみぎのおしりに得意げな顔を見せる。みぎのおしりは空気に直に晒されてだんまりを決め込んでいる。ボクの下で戦士は嗤っていて時々尖った歯を見せる。やだなぁ勇者さん。気持ち悪い。 ボクは頭がクラクラしてきて、もうだめだよ、今日はここで終わりだよとうわ言のように繰り返す。しばらく犬のようにボクを舐めていた戦士は、あぁどうしてそんなところで舌を離してしまって、迷惑そうにボクの下半身を押しのけて再び後ろに立つ。ボクは高まったみっともない熱を散らそうと自ら腰を机に擦り付けようとする。戦士はそんなボクを逃すまいと引っ張って、そしてその右手でボクのみぎのおしりを、 バチィィィィィン!! |